環境に優しい移動手段による持続可能な中山間地域活性化

 

 

土佐の森方式 軽架線講習会開催 
 

 4月7日(土)、NPO法人土佐の森・救援隊から3名の指導者をお招きして、「土佐の森方式軽架線」の講習会を鬼無里地区萩の峯地籍の山林で行った。地区内外から、林業に興味のある方や行政の関係者、炭焼き職人、山林所有者といった方々が30名ほど集まった。
機材の説明等していただいた後、前日に伐採しておいた木を4メートル程に伐り、架線(ワイヤー)を張り、搬出するといった一連の作業を、午前・午後と2回実習した。
作業に取り掛かる前に、「途中にある木を傷つけないように、木の幹にシートを巻いて保護するなどのことも忘れないように」と指導されていた。こういったことも自伐ならできる気配りだと感じた。
初めて見る「林内作業車」にも関心が集まっていた。実際に運転席にまたがり操作をしたり、レバーに触れてみたりと、興味津々であった。
今まで、木を伐ることは出来ても、搬出が大変だと感じていた私たちにとって、この技術は画期的に思えた。
普通の金物店などで売られている器具等を、何種類か組み合わせて考えられた「土佐の森方式」は、安価なうえに補修がしやすいことも魅力である。
実習が終わっても3名の指導者の周りには、質問をする参加者がいた。限られた時間の中で、多くを吸収しようとする積極的な姿が見てとれた。
最後に、土佐の森・救援隊の中嶋さんから「この軽架線を使ってどんどん仕事をしてください。鬼無里でも自伐林業はできる。」と言っていただいた。
地区内から参加され、これから山仕事に取り組みたいと考えていた方々にとって、うれしいエールとなった。
きっと近い将来、土佐の森方式を手本とした、鬼無里方式による自伐林業が始まることを期待したいと思う。

 

 

 

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